猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
「稚菜は俺の気持ち知ったら
俺と関わるのやめるか?」



『やめないよ!ごめんなさい。
竜士の気持ちには答えられない……
でも竜士はあたしの大切な人だよ。』



「ありがとう。きっと大将も同じだよ。」




あたしは竜士の言葉に立ち上がると
休憩室を飛び出して大将か探した。



するとシャワールームから
水の流れる音がして中に入ると
上半身裸でシャワーを浴びている大将を見つけた。



そっと大将に近づくとあたし
目にした光景に言葉を失った。



『大将やめて!!』




あたしは自分が濡れるのなんか
お構い無しに大将に抱きついた。



「稚菜!?」



『もうやめて…』



大将は自分の体を金たわしで
血が出るまで洗っていた。
そのせいでキレイな体は引っ掻き傷だらけで
痛々しかった。





『ごめんなさい!』



あたしが泣きながら大将に
泣きついていた。





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