猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
大将はシャワーの水を止めると
あたしを優しく抱きしめてくれた。




「本当は春といるうちに春の言ってることが
ウソで稚菜はウソなんかついてないって
思うようになってきたんだ。」




大将の顔を見ると苦しそうな
表情であたしを見ていた。




「でも俺は今さら春を裏切られない。」




『大将が信じてくれただけで
あたしは嬉しいよ。』





切なくて苦しくて…
だけど今この瞬間を大切にしよう。




みんなの元に戻ると
真未があたしに抱きついてきた。




『真未まで濡れちゃうよ!?』



「稚菜がつらいのにムリさせてごめんね?」




『謝るのはあたしの方…
迷惑ばかりかけてごめんなさい。』



みんな心配してくれてたのか
社長すらあたしのことを心配そうに見ていた。








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