その瞳に恋をした
「いっつも騒がれてんね~、青木聖」
「そうだね~、っておはよ!結衣!」
おはよ、とわたしに返事して黄色い声をうるさそうに眺める私と同じクラスで仲良しの結衣。
「美緒はあんな騒がれてるやつのどこがいいの??」
「ちょ...!おっきい声でそんなこと聞かないでよ!」
「またまた~、照れちゃって~」
そろそろHR始めるぞー、と入ってきた先生の声でざわざわしていた教室が静かになっていった。
騒がれていた青木聖が教室に走っていくのが見えた。