桜の下で
そして旅行まで後4日の日には菜穂と夏休みの宿題とヴァイオリン&ピアノの練習をしていた…が。

「直也ー!いるだろー?出てこい!」

「うわ…嫌なタイミング…」

「どうしたの?誰かな。」

「俺の父さん…居留守したいけど合鍵持ってるしな…隠れるか…?いや…見つかるしな…」

「いないのかー?!入るぞー?」

「入ってきたよ…ごめん。これから騒がしいと思う…」

「直也!久しぶりだな!…お前彼女出来たのか?!」

「違う。父さん。不法侵入だから出てって。」

「ちゃんと玄関から入ったからいいだろ?とりあえずこの子は?」

良くないから…話の通じない父さんめ…本当に殴ってでも追い出したい…!

「あ、えっと天宮菜穂です…あなたは確か人気作曲家の…」

「ああ!直也の父の赤城拓磨です。」

「用無いなら帰って。これから練習するの。」

「父親に向かってその態度はなんだ!久しぶりに会ったと言うのに!後、用事はまだあるからな?!」

「ならそれやって早く出てって。」

「直也…冷たいんじゃない?」
< 106 / 156 >

この作品をシェア

pagetop