桜の下で

クラスもわかり教室へ向かう。

席は…俺一番前か…隣だれだろ…

隣に来たのは菜穂だった。

あれ？菜穂ってこんなちっちゃかったか？

でもやっぱり覚えていないらしく
後ろの女子と喋っていた。

楽しそうだなぁ…

そんなこと思いながらボーッとしていると
先生が来ていた。

先生は自分の自己紹介を終わらせて
俺達にも自己紹介するようにと言った。

一番だった俺は自己紹介が思い付かず
かなり適当にやった

「赤城 直也です。趣味はピアノ。楽器
は基本何でもできる。数学が得意。」

そういって俺は席についた。

まさか菜穂が隣に来るとは…チャンスなのか？

授業中には流石に話しかけられないし
休憩時間に話しかけよう。

チャイムがなると俺は菜穂に
話しかけようとするもタイミングをのがし
菜穂は廊下にいってしまった。

廊下で話せるか？

そうおもって菜穂を見つけるも
友達と一緒にいた。

そんなの気にしなくていいだろ！

そうおもって菜穂に話しかけた。

「天宮 菜穂だよな？」

彼女はかなり戸惑っている。失敗したかな…

「違うか？」

違わないよな。だってさっき見たし。

すると菜穂は「そうですけど
どうかしましたか？」と言った。

そういわれた瞬間、
「やっぱり覚えてないか…。」
と小声でいってしまった。

はっと思い俺は「ごめん。何でもない。」
といって教室に戻った。

少しずつでも思い出して欲しいな…。