桜の下で
「じゃあ昼食べようか。」

「直也のばあちゃんすげー料理上手くてめっちゃ美味しいんだぞ?」

「そうなのー?!凄い楽しみ!」

料理が上手かぁ…いいなぁ私も上手くなりたい…!

「菜穂。ぼーっとしてないで行こう」

「あ!うん!行く!」

下の階のリビングに行くと直也のおばあちゃんがきんぴらごぼうや人数分のオムレツ。

他には肉じゃがなど色々あった。

どれも美味しそう…

「あら降りてきたのね。もうできているから食べてどうぞ?冷めては美味しく無くなるからね。」

「皆座って。澄空達も。」

「俺はなおにいの隣がいい!」

「優いいなー!俺はばあちゃんの隣〜!」

「凄い仲いいんだね。二人共可愛い!」

「菜穂って子供好きなの?」

「うん!なんか癒されるんだよね!」

見てると可愛くて夏休み前にあったこと忘れそう…!

環は洸君に気に入られたらしく隣に座って仲良く話している。

一樹君も一緒に。

こっちには直也の弟の澄空君と直也の隣にいる一番年下の優くんがいる。

凄い癒される。

「菜穂。澄空は菜穂と話したいみたいだよ。」

「え?私と?」

「あ!え、えーっと…はい。」

「どうかしたのかな?」

「菜穂さんはヴァイオリンをやっているんですよね?」

「うん。そこまで上手くはないけど…」

「僕も…ヴァイオリンを弾いてるんです!簡単なのしか弾けないんですが…聞いてくれませんか?」

こんな子も楽器をやってるんだ…

直也の家族は音楽一家なのかも。

「私でよかったら聞くよ?後で聞かせてね!」

「あ、ありがとうございます!僕午後は出掛けなければならないので明日でも大丈夫でしょうか?」

うーん…明日はどうするんだろう…直也に視線を送るとOKサインを出してた。

「大丈夫だよ!じゃあ明日楽しみにしてる!」

「ありがとうございます!」
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