桜の下で
帰ってくる頃にはまだ寝てた。

大丈夫だよな…?

一樹も環も見ててくれるから大丈夫だろうけど…少し心配だ。

「んぅ…ん…?」

「菜穂。目さめた?」

「あれ?!私確か海藻みたいなのに絡まって…」

「それを赤城君が助けてくれたんだよ!」

「え?直也君…ありがとう…」

「無事でよかった。」

「直也〜お前もう菜穂ちゃんから目を離さないようにな?」

「気をつける。」

「菜穂ちゃんが溺れてた時すげー焦ってたんだぜ?!あれはびっくりしたなー」

「ごめんね?心配かけて…」

「大丈夫。ほら。スポーツ飲料買ってきた。」

「あ、ありがとう…」

「菜穂ちゃん初めての海だったんだよなー注意しとくべきだったよ〜。」

「菜穂も気をつけてねー?海結構怖いから!」

「うん…気をつける。」

少し遊びたそうにしてるな…

そうだ。売店行こう。休憩には丁度いいや。

「皆で売店行こう。」

「お!直也いいね!行こう行こう!」

「私もさんせーい!行こ行こ!」

「私も行きたい!何食べようかなー。」

「菜穂もう食べ物かんがえてるのー?!」

「少しお腹すいたんだし!」

「じゃあ行こうか。」

おし、じゃあ買いにいこうか。

「俺は環ちゃんと2人で回るからねー?」

「ええ?!」

環聞いてないみたいな顔してる…

まぁ今は一樹の片思いだからな…

「じゃあ菜穂は俺と回ろうか。」

「え?あ…うん。」

「じゃあ後でここ集合!」

「うん。」
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