桜の下で
ふと楽譜ファイルに入った一つの楽譜をみて菜穂に聞く。

｢なぁ菜穂。これを今月中に覚えられるか？｣

そう言って渡したのは一つの楽譜。

こんどのコンサートで弾く為にで父さんが作曲した物。

…を勝手に改造した物。

この楽譜を見て2人で弾きたいとおもってヴァイオリンとピアノだけにした。

ここにはヴァイオリン以外にもチェロとか色んな楽器が入る予定だった。

でも…この曲を2人で弾いたらどうなるんだろうという好奇心が湧いてきた。

｢この楽譜他の楽器も混ざってるんだけど2人で弾けるようにしたから覚えて一緒に弾こう？｣

｢今月中かぁ…ちょっとわからないかなぁ？でも細かい動きが少ないから覚えやすいかも！でも何で今月中？｣

｢何でも。じゃあこの楽譜あげる。もう1枚あるから。今月中に覚えてどんどん楽譜覚えていこう。｣

俺はそう誤魔化すしかなかった。

｢もうそろそろお昼だ。お昼は環達も近くを回ってるみたいだから食べていこうか。｣

｢でもお昼用意してくれてるんじゃ…｣

｢大丈夫。誤魔化すから。澄空。頼むな。｣

｢ええ？！無理ですよ！母さんに怒られる！｣

そんな話をしながらお昼を食べて家に帰った。
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