桜の下で
〜菜穂side〜

ガタンゴトン…ガタンゴトン…_

電車の揺れで私は起きた。

凄く温かいな…

_…ん?

横を見ると直也が私の事を抱きしめて寝ていた。

私は心の中で悲鳴をあげた。

な、な、なんで直也が私を抱きしめて寝てるの?!

ちょっとまって!この状況恥ずかしい!

「_…スー…スー…」

直也は私の気持ちもわからなさそうに気持ちよさそうに寝ている。

一樹達に助けを…って寝てるし…

これじゃ電車からおりるまで心臓がもたないよ…!

「ん…__」

そんなことは知らずに直也は私の体を更に近くに寄せる。

心臓が凄く早く動いてる…!

だからって気持ちよさそうに寝ているのを起こすのも悪いし…

…正直凄く心地いい…

もう少しこのままでいっか。





三十分後位に駅についた。
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