桜の下で
「あ、でもしばらくは放課後居残り
とかは禁止じゃなかった?」

「あ、そっか。俺の家は色んな意味で
無理だしなぁ…」

「じゃあ菜穂の家でよくない?」

「え…?環の家無理なの…?」

「私の家狭いしさ!菜穂の家なら
ちょうどいいんじゃないかな?」

「でも部屋汚いし…。」

「おし!じゃあいつにするー?」

「環…聞いてよ…。」

「俺はいつでもいいよ。最近暇だし。」

「私は次の火曜日がいいかな?それ以外
だと途中で帰っちゃう事になるし…」

「じゃあ火曜日な。家どこ?」

「た、環が家知ってるから一緒に来て?」

「学校の近くだし一緒に下校でいいじゃん!」

「家、近いんだ。ならそのままいけばいいよ」

まさか初対面の人が突然家に来るなんて…。

「わかった。次の火曜日ね?」

「そうそう!菜穂、よろしくね?」

「天宮、よろしく。」

せっかく来てくれるならお菓子とか
用意しておこうかな?
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