桜の下で
~直也side~

あーあ、もう4月は終わりか。

5月には色々やらなきゃいけないし。

父さんにもゴールデンウィークは
実家に来なさいって言われてるし…

父さんうるさいからなぁ…

いっそのこと学校にでも引きこもるか?

テスト期間だしちょうどいいでしょ。

「直也君はテスト勉強してる?」

突然聞かれた質問に俺はびっくりして

「ん?ああ…してない。でも90点以上は
とれるでしょ。」

今、俺かなりそっけなかったよな…

「え?!赤城君勉強得意なの?!」

得意なわけないよ…

勉強は大っっっ嫌いだよ…

「苦手な方だけど最初だしそれくらいは
とれるでしょ。勉強してれば。」

俺は勉強は苦手だけどもやるときは
ちゃんとやる方なんで…ってこれ自画自賛
だよな…。

菜穂達勉強に困ってんのか。

なら…

「勉強教えようか?」

たった一言に二人は反応して

「「本当?!」」

すごい嬉しそうだな。

教える位なら全然平気だし。

「うん。俺はいいよ。」
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