桜の下で
音を紡いで
~菜穂side~

授業では全然頭が回らず5時間目。

次は…美術かぁー

「菜穂ー!移動しよー?」

「あ、うん。なに持っていけばいいかな?」

「スケッチブックと鉛筆かな?」

スケッチブックと筆箱を持って
美術室に向かう。

ちょっと早すぎたかな?

「環ー今日ってデッサンだよね?」

「そうそう!でも菜穂って絵が…」

「ちょっと黙ってね?」

「笑顔で言われるとかなり怖い…」

「今日は前回もやったデッサンをするぞ。
ペアでやってもらう。」

ペアかぁ。誰と当たるかな。

「ペアは決めといたから順番に席に着けー。」

「男子は言われた場所に移動してくれ。
女子は名前順で座っていてくれ。」

「隣誰が来るかなー?楽しみ!」

「環、落ち着いて…」

「1番、大和。2番、翔太。」

「よろしくね。大和君。」

「天宮さん。よろしく。」

とりあえず終わり次第下校出来るから
ささっとキレイに描こう。

すると5時間目が終わる前に直也君から
「安堂。天宮。俺音楽室に居るから。」
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