桜の下で
「早く行かないと時間なくなるよ?」

時計を見るともう4時を回っていた。

皆門限とかあるもんね

「じゃあいこっか!」

家に行く途中に環はさっきのピアノ
のことをよく聞いていた。

「さっき弾いていた曲ってショパンの
ノクターン第二番だよね?」

「よく知ってるね。」

「あの曲ってゆっくりしてていい曲だよね!」

「よく聞くよね。」

そんな話をしながらすぐに家に到着。

まぁ…歩いて10分とか15分だからね…。

「赤城君。着いたよ~」

「ここが菜穂の家なのか。一軒家なのな。」

「私の家はマンションだからいつみても
菜穂の家が広く感じるな~」

「環が片付けな…痛っ」

「お願い。言わないで…」

だからってつねらなくても…

「お母さん。二人ともきたよ~」

「今日は早かったのね。隣にいる男子の名前は?」

「赤城です。」

「まさか菜穂が彼氏をつれてくるなんてね…」

はい?!そんな関係じゃないんですけど?!

「お母さん?悪いけどお茶とお菓子を出して
もらってもいいかな?」

「はいはい。そういえばもう一人は環ちゃん
であってるわよね?」

「そうです。おひさしぶりですね!」

「すっかり大人っぽくなって~!菜穂も
見習って欲しいわ!」

「お母さん。お茶とお菓子ね?」

勉強しに来てもらったんだから…

「二人は先に二階の右の部屋いってて。
私も少ししたらすぐにいくから。」

「菜穂!了解したよ!右のへやね!」
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