桜の下で
「私だって!ヴァイオリン少しは弾けますよ!なんで天宮なんですか?!私より地味だしなにもとりえがないのに!」

「あのさ。俺からしたら彼女の悪口いわれてるのそこまでいい気分じゃないからさ。俺は帰るよ。」

「そしたらあなたが天才ピアニストだったことばらしますよ?」

「いいよ。全然。」

女子は皆そうだ。俺の事は物とかとしか見てくれない。

…人として見てくれないんだ。

俺の彼女になればもしかしたらテレビとかに出れるかもとか…俺の彼女なら学校で目立つかもとかしか考えられないようなヤツばっかりだった。







俺は
菜穂だけが
好きなんだ




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