桜の下で
あ…思い出した。私が中学の時に…直也は…私の事を助けてくれたっけ。

「ごめん…俺…やっと落ち着いた。」

私昔いじめられてて…

「何か飲み物いる?」

屋上に呼び出されて…

「なにか欲しいものあったら言ってくれよ?」

カッター…で…背中切られて…

怖い………怖い…怖い!

体中が痛い…

「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「菜穂?!」

直也は何も言わずに抱きしめてくれた。

それが凄く落ち着いて…涙が溢れてきた。

「大丈夫。菜穂…怖くない。俺…絶対守るから。」

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