桜の下で
私の傷は結構酷かったようで跡が残るかもしれないと言われた。…仕方…無いよね。

「とりあえず腕の傷。腹部のアザ。それから足の骨のヒビ。それが良くなるまでは安静にしていて下さい。足は特にですよ。折れたら大変ですので。」

私の体…傷だらけだなぁ…あはは

「ありがとうございます。」

「では…私はこれで。」


「菜穂…しばらくは安静にね?」

「気をつけるよ。直也君帰らなくても大丈夫なの?」

「父さんに許可取ってあるし大丈夫だよ。しばらくは…菜穂の近くにいたい。」

直也は凄く私の事を心配してくれていた。

なぜだか凄く嬉しい。

「直也…あのさ…他に思い出してない記憶あるなら…教えて欲しいんだ…」

「…本当に?」

「うん。教えて欲しいんだ。きっと知ってるのは直也だけだから。」
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