桜の下で
「けど菜穂ちゃんモテそうだから急いだほうがいいかもなー?俺から見ても可愛いもん。」

「菜穂に手を出したら殴る。」

「あ、こいつ本気だわ。大丈夫。俺には環ちゃんと言う子がいるから。」

「振られないようにな。」

「応援されてないよね。それ。バカにしてるよね?絶対振られないからな?」

こいつナルシストだろ…絶対フラれるよな。

「にしても今日は暑いな。梅雨明けだからか湿度が高いのかな。すげー暑い。夏かぁー暑いのやだなぁー」

「俺は気にしない。」

しばらくは菜穂とヴァイオリンとピアノ合わせて練習するから。

暑さなんて関係ない。

エアコン効いていても部屋の中は暑くなるだろうな。

今年の冬にはラフマニノフ2人で演奏出来ればな。
< 93 / 156 >

この作品をシェア

pagetop