桜の下で
〜直也side〜

菜穂が帰ってから母さんに電話。今はおばあちゃんの家にいるはずだから丁度いい。

「もしもし。母さん?」

『もしもし?最近よくある詐欺かしら?』

「違う。直也だから。」

『知ってるわよ!声で分かるわ。』

「じゃあ聞かないで。」

「とりあえずさ、友達とそっちに行きたいんだけど。」

『直也に友達?!仲のいい子が出来たのね!』

「泊まる場所ないから泊まってもいい?」

『全然大歓迎よ!直也はどんな子達を連れてくるのかしら!』

「それだけ。じゃ。」

プツーツー

これだから母さんとの電話は嫌い。長くなるから。

あとは環達にLINE?送って…

グループ最近作ったんだっけ。

『今度菜穂と海に行きますが2人は来ますか。』

これでいいや。

ピロリン_

早っ

『海かぁ!夏休みだしいいかも!私は行きたい!』

『環ちゃん行くなら俺も行こうかな!』

『わかった。日にちはこっちで決めて大丈夫?』

ピロリン_

2人返信早い。

『私は土曜以外なら大丈夫!』

『俺はいつでもオッケーだから。』

『私も特に指定はないかな。』

そしたら海辺の祭りがある日がいいな。

えっと今年は八月…十四日か。

そしたら『十四日って大丈夫?』

そしたら全員がオッケー。

『泊りで2泊3日かな。』
< 98 / 156 >

この作品をシェア

pagetop