お兄ちゃんの友達[完]
「もしもし、おにいちゃん?駅に着いたけど、どこ?」

『本屋の前に居るよ』

少し車を移動させて、駅の向かいにある本屋の前に移動すると、缶コーヒーを片手に誰かと話をしているお兄ちゃんを見つけた。

・・・誰?

見たことのない人だった。

「カナコ、ありがとうな。急で申し訳ないんだけど、こいつも一緒だけどいいか?」

運転席の窓を開けると、おにいちゃんの隣に立っている人が頭を下げた。

おにいちゃんも背が高いけど、さらに高そう。

180センチはあるんじゃないだろうか。

すらっとしていて、短い髪の毛に眼鏡がよく似合う。

「河合コウスケです。遅くにごめんね?」

にこりと笑った笑顔がとても素敵でどきどきしてしまった。
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