お兄ちゃんの友達[完]
話を聞いていると、どうやら今夜河合さんは家に泊まるらしい。
河合さんは同じ会社に勤めていて、同期だけど違う支社にいてこの4月からおにいちゃんの居る本社へ異動になったらしい。
入社以来、勤務地は違えど同じ内容の仕事をしていて、出張の度に一緒に飲み歩く、気の合うお友達らしかった。
今日は仕事の打ち合わせで本社へ来て、この週末休みを利用して4月からのアパートを探す予定だったという。
ホテル代がもったいないからとおにいちゃんが家へ泊めることにしたんだ、と話してくれた。
もう少し早く教えてくれれば、せめて軽く化粧くらいして迎えに行ったのに。
眉毛もない状態のすっぴんにジャージなんて恥ずかしい恰好で会うはめになってしまった。
「カナコも一緒に飲む?」
家に着くとすぐにリビングでくつろぎ始めたおにいちゃんが、私にビールを差し出してくれた。
「え、でもせっかくだから二人で飲んだら?私は部屋にいるから・・・」
おつまみになりそうなもの探してくるね!まさかすっぴんだし・・・とはさすがに言えず、冷蔵庫になにかなかったかな?とキッチンへと向かった。
河合さんは同じ会社に勤めていて、同期だけど違う支社にいてこの4月からおにいちゃんの居る本社へ異動になったらしい。
入社以来、勤務地は違えど同じ内容の仕事をしていて、出張の度に一緒に飲み歩く、気の合うお友達らしかった。
今日は仕事の打ち合わせで本社へ来て、この週末休みを利用して4月からのアパートを探す予定だったという。
ホテル代がもったいないからとおにいちゃんが家へ泊めることにしたんだ、と話してくれた。
もう少し早く教えてくれれば、せめて軽く化粧くらいして迎えに行ったのに。
眉毛もない状態のすっぴんにジャージなんて恥ずかしい恰好で会うはめになってしまった。
「カナコも一緒に飲む?」
家に着くとすぐにリビングでくつろぎ始めたおにいちゃんが、私にビールを差し出してくれた。
「え、でもせっかくだから二人で飲んだら?私は部屋にいるから・・・」
おつまみになりそうなもの探してくるね!まさかすっぴんだし・・・とはさすがに言えず、冷蔵庫になにかなかったかな?とキッチンへと向かった。