太陽のさとうさん
さとうさん:ぜろ
ぽかぽかの陽射しが差し込む日。
木陰に、音楽を聴く男性が1人。
太陽の陽を反射するかのようにすべすべな白い肌。
色素の薄い髪の色は、縋る木の幹よりは明るいブラウン。
時折、遊具で遊ぶ子供たちを捉える細長い目は、半月型に曲げられる。
私はその男性を、ただ、遠くの椅子に座って眺めていた。
「…これで、どう…でしょうか…」
語尾に行くにつれて弱まるトーンは、
自信のない私を"これでもか"と言うほどに表している。