この夏が終わっても
【その夜…。/自宅】

「あ!将ちゃんからだ///。」

お風呂上がり、自室に戻りスマホを確認すると将ちゃんからの初LINE。
ベッドの上に正座して、ドキドキしながら画面を開きメッセージを確認する。


『友達と一緒に遊ぶ日までに少しでも恋人らしくしておきたい。て、訳で明日デートな。
11時に迎えに行くから準備しとけよ。』


あまりに直球なその文面に、私は意味を理解するのに少し時間がかかった。

……。
デート…?

明日、の……11時?!


「い、いいっ…いきなりッ?!」

スマホを顔面に近付けて、間違いじゃないか慌てて確認する。

……。
間違いじゃない。
確かに、明日の11時にデートだと書かれている。


「……ふ、服!服っ…何着て行こうッ?
…あ!その前に…返事!返事しなきゃっ…!」

いきなりの展開にすっかり焦った私はクローゼットに向かおうとして思い留まると、再びベッドの上で正座して深呼吸すると返事を打つ。
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