この夏が終わっても
……違うの。
全然、違うの。
例え嘘でも、あの日ファミレスで将ちゃんが「付き合ってくれ!」って言ってくれた瞬間の、胸のときめきと…。
どんなに絵文字も顔文字もないぶっきら棒な文字でも、将ちゃんから届くLINEの文章は、何度も何度も読み返したくなるの。
返事が待ち遠しくて、ドキドキして、ハラハラして…。
今も、消す事なんて出来ない。
一緒に歩く歩道も、不器用な早足でも、たとえ会話をしてくれなくても…よかった。
「将ちゃん、待って!」って…。
名前を呼びながら追いかけてる時、いつも胸が弾んで…。
将ちゃんが振り返ってくれたら、それだけで笑顔になれるの。
たとえ「好き。」って言われなくても…。
「ヒマワリみたいだ。」って言われたあの時。
私にとっては他のどんな言葉にも勝る、愛の言葉だった。