この夏が終わっても
【8月31日/自宅】
今日は、近所の公園で毎年行われる夏祭り。
数日前から辺りは準備で賑やかだった。
小さい時は、よく里奈の家族と一緒に行った。
けっこう広い公園だから、出店もたくさんあって…。中央のステージでやる手品とか、サーカスみたいな催しも楽しかった。
「……あの頃は、よかったな。」
ベッドで寝転びながら、俺は呟いた。
いつも俺の後をくっ付いてきた里奈。
嫉妬も、難しい感情にも悩まされず傍にいられたあの日々に…。戻りたい。
そう思って目を閉じると、手に持っていたスマホが震えるのを感じた。
どうせ情報メールだと思ったが、ふと目を開けると光る画面に映っているのは…。
里奈からのLINEを知らせる文字。
「っ……!」
驚いて、俺は思わずスマホを手から離して起き上がった。
里奈とは、あの小旅行以来会ってない。
俺は彼女を置いて、一人で帰ってきてしまったんだ。
今日は、近所の公園で毎年行われる夏祭り。
数日前から辺りは準備で賑やかだった。
小さい時は、よく里奈の家族と一緒に行った。
けっこう広い公園だから、出店もたくさんあって…。中央のステージでやる手品とか、サーカスみたいな催しも楽しかった。
「……あの頃は、よかったな。」
ベッドで寝転びながら、俺は呟いた。
いつも俺の後をくっ付いてきた里奈。
嫉妬も、難しい感情にも悩まされず傍にいられたあの日々に…。戻りたい。
そう思って目を閉じると、手に持っていたスマホが震えるのを感じた。
どうせ情報メールだと思ったが、ふと目を開けると光る画面に映っているのは…。
里奈からのLINEを知らせる文字。
「っ……!」
驚いて、俺は思わずスマホを手から離して起き上がった。
里奈とは、あの小旅行以来会ってない。
俺は彼女を置いて、一人で帰ってきてしまったんだ。