この夏が終わっても
【夕食】
時刻はもうすぐ18時半。
居間に用意された夕飯を口に運びながらも、さっきから胸ポケットに入れているスマホが震えているのが気になる。
……。
でも、画面を見る事が出来ない。
「っ……。」
食欲が湧かなくて、席を立とうとした時。
ピンポーン!っと、家のチャイムが鳴った。
さっき帰ってきた親父の夕飯を温め直している母親に「代わりに出て。」と頼まれて、俺がしぶしぶ玄関の扉を開けると…。
「あッ!将馬いたぁ〜ッ!!
何度も電話したんだぞ〜ッ?!」
聞き覚えのある、大きな声。
門の柵をガシャンッと自ら開けて、俺に詰め寄ってくるのは智樹だった。
智樹と会うのも、あの小旅行以来。
驚いた俺は、顔を合わせ辛かった筈なのに呆然としてしまった。
そんな俺に智樹が言う。
「お前、LINE見たか?」
「……え?」
「LINEだよ!LINEッ…!
里奈ちゃんからのLINE読んだのかッ…?!」
その言葉にハッとして、俺は胸ポケットを押さえると俯いた。
時刻はもうすぐ18時半。
居間に用意された夕飯を口に運びながらも、さっきから胸ポケットに入れているスマホが震えているのが気になる。
……。
でも、画面を見る事が出来ない。
「っ……。」
食欲が湧かなくて、席を立とうとした時。
ピンポーン!っと、家のチャイムが鳴った。
さっき帰ってきた親父の夕飯を温め直している母親に「代わりに出て。」と頼まれて、俺がしぶしぶ玄関の扉を開けると…。
「あッ!将馬いたぁ〜ッ!!
何度も電話したんだぞ〜ッ?!」
聞き覚えのある、大きな声。
門の柵をガシャンッと自ら開けて、俺に詰め寄ってくるのは智樹だった。
智樹と会うのも、あの小旅行以来。
驚いた俺は、顔を合わせ辛かった筈なのに呆然としてしまった。
そんな俺に智樹が言う。
「お前、LINE見たか?」
「……え?」
「LINEだよ!LINEッ…!
里奈ちゃんからのLINE読んだのかッ…?!」
その言葉にハッとして、俺は胸ポケットを押さえると俯いた。