この夏が終わっても
そんな俺に話し続ける彼女。
『い、今もね…!服選んでたのっ…。
でも、最近買い物行ってなかったから…あんまり可愛い服なくて……。』
服を、選んでた?
デートの、為に…?
俺との、デートの為に……?
「///っ……。」
里奈は電話の向こうで泣きそうな声なのに、俺はあまりに可愛い彼女の言葉に萌えた。
なんだよ、それ!
それ、なんだよっ…!可愛すぎだろっ///?!
一気に落とされた気持ちが、一瞬で上り詰めて顔がニヤけるのを抑えきれない。
里奈は今、どんな表情してるんだろう?
どんな可愛い顔をして、俺と電話してるんだろう?
想像するだけで胸が疼いて、ソワソワする。
今すぐ会いに行きたくて、飛び出してしまいそうな自分を必死で抑えながら俺は口を開く。