この夏が終わっても
【ファミレス】
「里奈、頼む!
夏休みの間だけでいいから、俺と付き合ってくれ!」
高校に上がった最初の夏休み前日。
終業式が終わり”明日から夏休みだぁ〜!”と浮かれていた私は、幼馴染みの彼に呼び出されてど肝を抜かれた。
家族や友達とよく利用するこのファミレス。
机を挟んで正面の席に座り、私に頭を下げる彼は佐伯将馬。私より3つ年上で、大学一年生。
お互いの親が友達でご近所さんだったから、私と彼が仲良くなるのはすごく自然な事だった。
特に私は一人っ子だったから彼の事をずっとお兄ちゃんみたいに接してきたし、多分彼も私を妹みたいに思ってくれていたと…思う。
でも、私が中学生に上がった頃から徐々に一緒にいる時間は少なくなっていって…。
今年の春からは今日まで、ほとんど挨拶くらいしか交わさない仲になっていた。
そんな彼との関係に、正直私は寂しいなって思ってたから…。今日学校帰りに声を掛けてもらえて、すごく嬉しかった。
そんな彼からのとんでもないお願い。
「里奈、頼む!
夏休みの間だけでいいから、俺と付き合ってくれ!」
高校に上がった最初の夏休み前日。
終業式が終わり”明日から夏休みだぁ〜!”と浮かれていた私は、幼馴染みの彼に呼び出されてど肝を抜かれた。
家族や友達とよく利用するこのファミレス。
机を挟んで正面の席に座り、私に頭を下げる彼は佐伯将馬。私より3つ年上で、大学一年生。
お互いの親が友達でご近所さんだったから、私と彼が仲良くなるのはすごく自然な事だった。
特に私は一人っ子だったから彼の事をずっとお兄ちゃんみたいに接してきたし、多分彼も私を妹みたいに思ってくれていたと…思う。
でも、私が中学生に上がった頃から徐々に一緒にいる時間は少なくなっていって…。
今年の春からは今日まで、ほとんど挨拶くらいしか交わさない仲になっていた。
そんな彼との関係に、正直私は寂しいなって思ってたから…。今日学校帰りに声を掛けてもらえて、すごく嬉しかった。
そんな彼からのとんでもないお願い。