この夏が終わっても
【8月初旬/友人宅】
「…てな、感じで一泊旅行になるからな〜。」
今日は男友達5人と集まって、例のカップルで海に行こう!という計画の最終打ち合わせをしていた。
友達の一人の親戚が民宿をやっており、そこに一泊する5カップルでの小旅行になる。
……筈だった。
「……ごめん。
僕、抜けても…いいかな?」
話の途中で友人の一人、涼(りょう)が言った。
みんなの視線が一気に集まって、涼は少し気不味そうに掛けている黒縁の眼鏡を触りながら視線を逸らす。
「えぇっ?ちょ、涼?
抜けるって…何で?彼女ちゃんの都合が悪いとか…??」
この計画のリーダーの智樹(ともき)が慌てて涼の側に行くと、肩を叩いて尋ねる。
正直、俺はあまり興味がなかった。
涼とは智樹繋がりで知り合って、仲良しグループで行動してるから一緒にいるが…。
大人しくて優等生な涼とは、普通に考えたら絶対に友人になっていないタイプ。
「…てな、感じで一泊旅行になるからな〜。」
今日は男友達5人と集まって、例のカップルで海に行こう!という計画の最終打ち合わせをしていた。
友達の一人の親戚が民宿をやっており、そこに一泊する5カップルでの小旅行になる。
……筈だった。
「……ごめん。
僕、抜けても…いいかな?」
話の途中で友人の一人、涼(りょう)が言った。
みんなの視線が一気に集まって、涼は少し気不味そうに掛けている黒縁の眼鏡を触りながら視線を逸らす。
「えぇっ?ちょ、涼?
抜けるって…何で?彼女ちゃんの都合が悪いとか…??」
この計画のリーダーの智樹(ともき)が慌てて涼の側に行くと、肩を叩いて尋ねる。
正直、俺はあまり興味がなかった。
涼とは智樹繋がりで知り合って、仲良しグループで行動してるから一緒にいるが…。
大人しくて優等生な涼とは、普通に考えたら絶対に友人になっていないタイプ。