この夏が終わっても
いつも癒される。
里奈はいつだって、俺がどんなに意地悪してもくっ付いてきた。
俺が友達とケンカして、一人で居た時も…。
「将ちゃんがここに居るなら、里奈もいる〜。」って、無邪気に微笑ってた。
素直じゃなくて、意地っ張りで、全然優しくなんてない俺の傍にずっと居てくれたんだ。
理由なんてない、好きなんだ。
里奈、俺はお前が大好きだよ。
「…俺が素直になったら……。
この夏が終わっても、傍に居てくれるか?」
スマホのファイルを開いて、この前里奈と撮った初めてのプリクラの画像を見つめた。
バカみたいに嬉しくて、全部しっかり保存してしまった。
次第に抑えきれなくなってくる想い。
そんな気持ちを抱えたまま、一泊旅行の日がやってくる。
……
………。