この夏が終わっても
「ねぇねぇ、里奈ちゃん。
里奈ちゃんは、この口悪男のどこが好きなの〜?」
「!///っ……え?えぇっ…?!」
突然の質問にパニックになる。
怪しまれない為に、実は事前に色々と将ちゃんと打ち合わせはしていた。
いつ付き合ったの?とか。馴れ初めは?とか…。いくつかの項目に対する質問の返答は考えていたけど…。
まさかのストレートな質問に動揺してしまう。
す、素直に…答えるべき…かな///?
場の雰囲気を壊してはいけないと、自分なりに答えようと口を開こうとすると…。
「えっと、その…///。」
「なんだよ、その質問。
そんなん、どうだっていいだろ。」
冷たい口調の将ちゃんが、私とみんなの間に割って入って遮った。
ビックリしたけど…。
きっと、将ちゃんは私を助けてくれたんだと思って嬉しくなる。
…でも。
表情を綻ばせている私を見て、将ちゃんが言った。