この夏が終わっても
「そうだよ、里奈は俺の女。
俺達、子供の時からずっと一緒で知らない事がないくらいの仲なんだよ。…な?里奈。」
「!///っ…しょ、っ…しょう…ま…ッ。
ち、近い…よっ…///。」
耳元で囁くように里奈に問い掛けると、里奈は真っ赤になって身体を震わせていた。
明らかに困っているその姿が、俺を更に掻き立てていく。
「なんだよ、今更だろ?
いつもはもっと、お前も大胆じゃん。」
「///っ……。」
怯えるように震えてる里奈に気付きながらも見ないフリして、抱いた肩を離さない。
俺はただ、涼に里奈を取られたくなくて必死だった。
「はい!そこまで〜!
…おい、将馬!続きは俺達の見てない所でやってくれよ!俺には刺激が強すぎるからさ〜。」
そんな張り詰めた空気を変えるのは、智樹の言葉と行動。
智樹はみんなに「な〜?」と、声をかけながら涼の方に行き、部屋を案内してくれるように促していた。