この夏が終わっても
【夕食後/お風呂】

「……。」

身体を洗いながら、私は民宿に着いた時に将ちゃんに抱かれた肩を見つめた。

すごくビックリしたけど…。
正直、全然嫌じゃなかった。
将ちゃんの腕の力強さも、シャツ越しに感じた胸板の逞しい筋肉にも、ドキドキした。


「…抱き締められたら、どんな感じなんだろう///?」

幼い頃とは全然違う、すっかり大人の男性になった将ちゃんの身体。
きっと、私の身体をすっぽり包み込んでくれる。


「///っ…早く、上がらなきゃ。」

なんだかヤラシイ想像をしているみたいで、私は首を振ると身体を洗ってシャワーを浴びた。

……。

脱衣所で身体を拭き、半袖のパーカーとショートパンツの寝間着を着ると、スマホを確認する。

将ちゃんからのLINEはない。
夕食のバーベキューの時、将ちゃんは端っこの方に居てあんまり食べてなかった。
< 72 / 139 >

この作品をシェア

pagetop