瞳、絡む瞬間。
「じゃあ、今日から、行きも帰りも一緒な。
俺が迎えにいくから。
俺の分の弁当も作ってこいよ?
あっ、付き合えって言っても仮だから。
俺は好きだけど、杏奈は俺の事好きじゃないし、心変わりするかもしれないからな。
だから、あんまかしこまるな。」
「…うん!」
人に好かれるという事に心温まってたのかもしれない。
いつか私も龍を忘れられるかもしれない。
いつしか、そう思うようになって行った。