瞳、絡む瞬間。
そんな時、ピロンという機械音が聞こえた。
見てみると吾郎からで「杏奈ー。今暇ー?」
ただそれだけなのに胸がぽかぽかした。
そんな時でも心は、龍だったら…だなんて考えてしまう。
龍を思った間、色んなことがあった。
クールで。だけど俺様じゃなくて。
一つ一つの言葉に優しさがあって。
そして…いつもこちらを見ていた。
その視線に勘違い仕掛けた時…。
私の親友が好きだと知った。
だから、もう。
君の事は好きじゃない。
だって私の好きだった君は、一途に誰かを想う君だから。
真面目なのに少しラフで。
そんな君が好きだった。
大好きだった。
愛してた。