瞳、絡む瞬間。




お前軽いな。





そう言われても否定は出来ないのかも知れない。





ちょっと優しくされたからって、尻尾振って、隣で歩いて。





だけど、お前軽いなって龍に言われて、離れてったらって考えると、それを顔に出すことは出来ない。





龍。





私、どうしちゃったんだろう。





吾郎に恋してた時みたいに心が痛いや。





でも、こんな気持ち捨てなきゃね。






だってさ、今更…だもん。
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