桜時雨の降る頃
追憶②
高校へ入ってから、陽斗はまたバスケ部、わたしは陽斗の勧めでそのマネージャー、朔斗は写真部へ入った。
「朔斗もバスケ部入ってほしかったな。写真ならいつでも撮れそうじゃん」
わたしは双子のプレイを見るのが好きだったから、最後まで朔斗にバスケ部を薦めたのに断られたため、ぐちぐち文句を言っていた。
「しつこい。高校入ってまで汗臭いことするつもり元々ねーから」
「それ、体育会系の部活にケンカ売ってるよね」
「いやいや、その代わりその汗をこうパシャっとな、いい写真撮れるようにするから」
入学祝いにカメラまで買ってもらったらしく、
確かに朔斗にしては趣味が続いてるなぁとは思う。
それだけ好きなら、しょうがないな、と一応勧誘は諦めた。
「雫がマネージャーってほうが心配だよな。陽斗、考え直した方がいいんじゃねーの?」
「大丈夫だよ。バスケやってたし、意外と気も効くよ?先輩たちも嬉しそうだった」
「……ちょっと2人とも、何の心配を。意外とって何よ陽斗」
横目で2人を一瞥しながら口を尖らす。
「あ、ごめんごめん、失言」
ははっと笑って陽斗はわたしの頭にポンポン、と触れた。
……なんかまた背伸びた??
思わぬ身長差を感じて目を丸くする。
「朔斗もバスケ部入ってほしかったな。写真ならいつでも撮れそうじゃん」
わたしは双子のプレイを見るのが好きだったから、最後まで朔斗にバスケ部を薦めたのに断られたため、ぐちぐち文句を言っていた。
「しつこい。高校入ってまで汗臭いことするつもり元々ねーから」
「それ、体育会系の部活にケンカ売ってるよね」
「いやいや、その代わりその汗をこうパシャっとな、いい写真撮れるようにするから」
入学祝いにカメラまで買ってもらったらしく、
確かに朔斗にしては趣味が続いてるなぁとは思う。
それだけ好きなら、しょうがないな、と一応勧誘は諦めた。
「雫がマネージャーってほうが心配だよな。陽斗、考え直した方がいいんじゃねーの?」
「大丈夫だよ。バスケやってたし、意外と気も効くよ?先輩たちも嬉しそうだった」
「……ちょっと2人とも、何の心配を。意外とって何よ陽斗」
横目で2人を一瞥しながら口を尖らす。
「あ、ごめんごめん、失言」
ははっと笑って陽斗はわたしの頭にポンポン、と触れた。
……なんかまた背伸びた??
思わぬ身長差を感じて目を丸くする。