初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
純との思い出に浸りながら歩いていた友梨は、住んでいるワンルームマンションの前まで帰ってきた。


その時。


「大人になったから、パンツでも見せに来たんか~?」


「きゃっ!!」


夜道で突然背後から、それも顔の横で声が聞こえたのものだから、悲鳴をあげる友梨。


そこには茶髪の純がニコッと微笑んで、軽く手を上げた。


「久しぶり~っ。相変わらず変わってへんなぁ?」


「あっ……あっ…………」


話し方や声は変わっていないが、昔のイメージと見た目が違い過ぎる純が怖くて、思わず声を詰まらせてしまった友梨は、逃げるように後退りしながら言った。


「人違いですっ!!すいませんっ!!」



慌てて目の前のマンションに駆け込んで行く。


なんで逃げてるんだろう…………


純くんに会いたくて、都会の大学を選んだのに…………


結局、振り返ることもなく階段を駆け上がった友梨は自分の家へと帰って行った。


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