初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
一緒にいた約10年という月日の長さは、簡単には忘れられないもの。


しかし純がホストになっていたことで、もう忘れようとさえ思っていた。


そして寂しそうに萌々果に告げる。


「もう見つからなくてもいいかな?って思ってるんだ……」


「えっ?何かあったのっ?他に好きな人でもできた?」


「そんなんじゃないけど……」


実は純はホストになっていて、声をかけられたけど、怖くて逃げ出してしまいました。


なんて言いにくい。


友梨はホストの仕事をはっきりとは知らないが、女の人が恋人のように寄ってくる仕事であることは何となくわかる。


萌々果に大学生の彼氏ができて、自分はホストに片想いなんて、現実を受け止める方が無理である。


友梨は萌々果に大学生の彼氏ができたことを、素直に羨ましいと思った。


「彼氏いいなぁ。私もサークルに行ってみようかな……?」


「そうしなよ~。最近あまり来てないもんね?」


こうしてサークルで新しい出会いを探してみようと思う友梨だった。







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