初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
友梨は早速、ビルの前から萌々果に電話をかけてみた。


「もしもし~。友梨?どうしたの?」


「今、暇かな…………?って…………」


ホストクラブに一緒に来て~。なんて言いにくい友梨は、どうしても緊張してしまう。


「暇してるけど?」


「あのね…………」


事情を話して来てもらうしかない。


友梨は萌々果に事情を説明することにした。


「純くんを見つけたの。」


「良かったじゃーんっ!!昔より大人になってカッコよくなってた~?」


そんな風に嬉しそうに話す萌々果との温度差が身に染みる友梨。


「あのさぁ…………私がお金を払うから、一緒にホストクラブに今から来てくれないかな?って…………」


当然、電話の向こうの萌々果が驚く声をあげるのは、友梨でなくとも誰しもが予想できる。


「えーーーーっ!!!!!ホストクラブっ!!!!!」


「うん。純くんホストになってるんだ…………」


「わかった。お姉さんに任せなさいっ!!
で……ホストクラブってどんな服を着ていけばいいのかな?」


「そんなの私だってわかんないよ~。」


友梨は今持っている服の中で、一番大人っぽく見えると思えた白地のワンピースを着ていたが、それが正しいかどうかなんてわからなかった。

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