初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
30分後、萌々果が黒のリクルートスーツで来てくれた。


「友梨~。この格好どう?OLの仕事帰りをイメージしたけど、どうかな?」


「いいんじゃないかな?いいなぁ。萌々果はお姉さんぽくて。私なんて子供っぽいし……」


「そんな事ないよ?凄く可愛いって~。」


ホストクラブの入ったビルの前で互いに褒め合う二人は、まるでモテない女を絵に描いたのよう。


それに気付いた二人は大声で笑った。


「私達、何してるんだろうね~。
こんなところで褒め合ってさ~。
友梨が純くんに会うだけなのにね~?」


「本当だねっ。でもね?一人で入るのすっごく勇気がいるんだよ?萌々果が来てくれて本当に良かった~。」


「友梨っ!!行くよっ!!髪型は大丈夫?メイクも大丈夫?久し振りに会うんだから、ビシッと決めて行くぞー!!」


「オーっ!!」


萌々果がいると心強い友梨は、こうしてエレベーターの6階まで上がって重い扉を開けた。




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