初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
そんな純のノリツッコミも空しく、響音が大声で喚き散らした。


「皆さーんっ!!!この人はホモですよ~っ!!!キャハハっ!!言ってやった~っ」


それでも顔色1つ変えずに、笑いながら返す純。


「俺はみんなのアイドルになりたいねん。だから響音だけ特別扱いできないやん?」


「みんなのアイドル?ほぉ~。また新しい逃げ道?」


「逃げ道じゃなくて、ほんまにアイドルになりたいんやもん。」


先程、響音に人生を説いていた純の普段の子供の冗談のような会話で逃げようとしたが、引かない響音は粘りを見せる。


「どうすれば、私の恋人になってくれるの~っ?
もしアイドルになれたら、その時は恋人になってくれる?」


「もしアイドルになれたらな?その時は考えるわ~」


「いつも今度考える。ばっかじゃーんっ!!」


適当に逃げるのが純のやり方。


どうせ酔ってるので、起きた時は覚えてないのだから。



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