初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
携帯を鞄から取り出した友梨は、嬉しそうに画面を見ながら携帯を触り始める。


「友梨?優輝って人からのメール?」


「そうだよ~。今起きたって。
これから講義だから、終わったら返事するね?って返してるの。」



「ホスト相手に本気になってるんじゃない?あくまでも友梨はお客さんなんだからね?」


「うん。大丈夫だよ~」


この友梨の大丈夫。という言葉の意味は、萌々果が心配するような、ホストにハマってお金を使うという意味ではなかった。


講義が終わった後、友梨は優輝と友達同士の会話のような、何気ないメールのやり取りをする。



【今、学食に来ました~】


【何食べた?】


【うどん定食です。うどんとかやくご飯で300円ってお得ですよね~?】


【すごく安いね?お得じゃん!!】


【うちの学食ってすごく美味しいんですよ~】



これまでの1週間、ずっとこんな感じのメールをしていた友梨。


優輝さんは友達になってくれたんだ……


そんな気持ちを持っていたのだった。


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