初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
2度目のLOVE ROSE
友梨のバイトの給料日。


優輝に会うために、LOVE ROSEへ一人でやって来た友梨は、優輝を指名した。


「いらっしゃい。元気にしてた?」


柔らかい笑顔でやって来た優輝は、二人のヘルプのホストを従えて、友梨のテーブルにやって来た。


「ご無沙汰してます。元気にしてましたよ~」


メールのやり取りで、これまで特にお互いの返事が途絶える事もなく、社交辞令程度の挨拶を交わすと、優輝がその場を離れた。


「ちょっと待ってて?」


「はい。」


そして優輝は約束していた白い薔薇の髪飾りを持ってやって来る。


「友梨ちゃんと約束してたプレゼントを持ってきたよ?」


「ありがとうございますっ!!」


友梨が受け取ろうとすると、優輝がさっと手を引いた。


「えっ?」


驚いた友梨が優輝を見ると、いたずらっ子のようにクスクスと笑っている。



こういう意地悪…………


純くんもよくしたなぁ…………


友梨がふと思い出したのは、中3の夏休みの事だった。

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