初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
友梨の準々決勝の対戦相手は、区内大会で何度も優勝してきた強豪校の選手。


それでも勝てると自分に言い聞かせて、友梨がコートに入ると、純の声が観客の方から聞こえてくる。


「これに勝ったら市内大会やで~っ!!絶対に勝てよ~」


小さく頷いた友梨は、試合に集中しながらも頭にちらつくのは、純からのプレゼントの事。


私が欲しいって言ってた物ってなんだろう……


純と電車に乗ってショッピングモールに買い物に行くと、必ず可愛い女の子向けのキャラクターが並ぶ雑貨店へ行く。


「純くんっ!!見てー?これ可愛いっ!!」


「ほんまやな~。めっちゃ可愛いやん」


なんて話はいつもの事。


キャラクターのシャーペンや消しゴムなどの文房具。
ストラップや携帯カバー、ぬいぐるみまで友梨が言っていた種類は様々だった。

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