初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
すぐに馬乗りになって、殴り続ける純と泣き叫んで助けを求める龍。
「ごめんなさいっ!!誰か助けてーーっ!!」
「絶対に許さへんっ!!友梨は俺が守るんやっ!!」
この時はまだ友達以上恋人未満という幼馴染みの仲。
それでも、うわ言のように純は友梨を守ると言って殴り続けた。
純はすぐにクラスの男子達に止められ、先生に職員室に連れていかれた。
職員室で怒られている純を心配そうに見つめていた事を、今でも鮮明に思い出せる友梨は、夜道で一人ニコッと微笑んだ。
あのときは嬉しかったなぁ……
私を守るって喧嘩してくれたんだもん…………
友梨が純の喧嘩を見たのは、その一回きり。
決して喧嘩っ早い性格でも短気な訳でもなかった。
「あの日、純くんが先生に怒られた後、一緒に帰ったんだっけ…………?」