初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
テーブル席の優輝の隣でぼんやりと昔の事を考えていた友梨が、接客している純に視線を向けた。


あの時のプレゼントって何だったんだろう………?


結局、試合に負けたので、純から何ももらえなかったのだ。


その時、優輝が優しい眼差しで友梨を見つめて、頭を優しく撫でてくる。


「嘘だよ……。どうぞ……」


優輝はそう言って白いバラの髪飾りを、頭に付けてくれた。


「友梨ちゃん。似合ってるよ?」


「あっ……ありがとうございます」


「鏡を見てごらん?」


優輝が髪飾りと一緒に用意していた手鏡を友梨に渡す。


用意が万全だなぁ?なんて思いながら、友梨が手鏡を手にして自分を見ると、自然と頬が緩む。


髪飾り…………


可愛いな…………


そんな風に優輝のプレゼントを嬉しそうに眺めていた。





その時、優輝の顔が鏡に写り込むと、友梨は頬を赤く染める。


やっぱりカッコいい……


もっと一緒にいたいな…………


一瞬で優輝から感じたことのないドキドキをプレゼントされる事となった。


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