初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
元気のない二人が夕暮れの川沿いの道を歩いていた。


「ごめんね……大したことでもないのに…………泣いちゃって……」


「ううん。友梨をいじめるなんて許せへんから……」


目も合わせずに恥ずかしそうに歩く二人。


お互いに好きだとわかっているのに、告白できない遠回りな会話が続く。


「純くんが私を守るって言ってくれて嬉しかった。」


「そっか?友達を守るのは当たり前のことやん?」


「私……ずっと純くんの友達でいたいな?」


「そうやな?ずっと友達でいような?」


中学1年生。


精神年齢は女の子の方が上である。


少女漫画で見るような恋人になりたい…………


そんな気持ちを持っていた友梨に、元気のなかった純がボソッと言った。


「俺だって見たことないのに……」


「えっ……?今なんて?」


友梨は純の声が聞こえたが、驚きのあまりもう一度尋ねた。


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