サムライ君とメガネちゃん
猿(執事?)は相変わらずの柔和な表情を浮か

べ、ご学友(私)に深々と一礼し、部屋を出て

いく

「りおかさん、あなたが初めてですわ。

高校生になって、私の家に来てくださった

のは…だから私、嬉しくて…」

…聞けば、ものすごいお金持ちで、近寄りが

たい美少女で、しかも、筋金入りの歴史オ

タクのため、ご学友も敬遠するんだとか

このヒトも、それなりに苦労して、孤独な

ときもあるんだな…

「…そうだわ、音楽でもかけましょう」

ミキちゃんはおもむろに立ち上がり、音楽

スタジオのようなステレオセットに、CDを

セットする

勇ましいマーチの前奏に引き続き、ヴォー

カルが続く

「護るも攻めるもくろがねの…」

軍歌だ

すごいな、歴女は…

軍国少女でもあるのか…
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