サムライ君とメガネちゃん
「ハイハイ、ローソク消して!」

ミハルちゃんに言われるままに、何が何

だかわからないまま、私はローソクを吹き

消す

パチパチパチと拍手

キッチンから、お母さんも出てくる

「お母さん、あの、これは?」

「これは?って、あんたのお誕生日やんか

あんたのお友だちが、りおかのお誕生日サ

プライズパーティやりたいからって頼み込

んできたから、盛大に盛り上げようと思っ

たんよ」

私の、ために?あれ、お母さん、今日パート

先の飲み会だったんじゃ?

「ああ、あれは、あんたを欺くための嘘や!

ハッハッハアーッ!

それにしてもあんた、ええ友達持っとるな

あ!」

「みんな、あの、私…」
< 287 / 362 >

この作品をシェア

pagetop