サムライ君とメガネちゃん
もう、おさえられない、涙が…

そう、緊張が一気に解け、ほっとした涙

うれしくて、うれしくて、溢れ出す涙

そして…

みんなを勝手に「私を避けている」って思

い込んでしまっていた、私自身の自責の涙

「私…私…こんなにも素敵なお友だちがいる

のに…こんなにも私のこと気遣ってくれてる

のに…」

涙のダムが決壊する

「勝手に疑って、えっえっ、勝手に思い込

んで…えっえっ、またみんなから、いじめら

れると、えっえっ、思って…」

テツ君が私の頭をナデナデする

涙の河が、激流と化す

「その上、その上、私は…

えっえっ、テツ君と、みばるぢゃんの、だ

のしそうな、ずがだを、みで、えっ、

ふだりが、ふだりが、えっ、おづきあいじ

で、いるなんで、えっ、うだがって」
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